少女童話第5回公演
「オカルト」 
―貴方が夢を見てくれるなら、残酷は私が引き受ける―
1993.5.26〜5.30荻窪アールコリン

<STORY>
自称平凡な男・明智は、恋人である少女漫画家・夢野と別れた夜に、酔って知り合った江戸川と名乗る男を一晩泊めた。江戸川はみずからを人間ではなくノスフェラトゥであると言うが、明智はまるで信じない。しかし江戸川は明智を気に入り、自分のものにしようとして、勝手に家にいついたあげく、探偵占い事務所を開く。江戸川の影であるミラルカは、明智に執着する江戸川をよそに、占い事務所を訪ねてきた笠木姉弟の弟、竜次に興味を抱く。影である自分のことばをなぜ竜次は理解できるのか? いっぽう、明智を忘れられない夢野のもとへ、先祖代々江戸川を追いかけているという神父・横溝が現れる。横溝は江戸川の存在を夢野に教え、ふたりは明智の部屋へ忍び込む。そこで夢野は、江戸川とその影であるミラルカの手にかかり、変わり果てた姿になった元アシスタントのまゆタンを見た。江戸川は、本当に怪物なのか。夢野は明智を救い出し、もう一度彼の愛を取り戻すことができるのか。それとも明智は江戸川にさらわれ、闇に生きる運命を受け入れるのか・・・。
<CAST> <STAFF>
明智ヨシオ 山科 清敬  作・演出 清水マリコ
夢野タクミ(サリー)  渡辺 ルビ 照明 川本 友
江戸川 金沢 狐(ラ・カリタ) 美術 原 久路
ミラルカ 斉藤 梨絵 音響 前田 明子
横溝 正    山田 豊(ラ・カリタ) 宣伝美術 写真/松本 技 
笠木ひろ子 落合 由美 デザイン/原 久路
笠木 竜次 佐々木弘之 衣裳・小道具 

少女帯

まゆタン 内海 亜美 舞台監督 田口 信也
真人 長野 幸志 水木 將人
制作 少女童話

公演当時のパンフレットより

本日はご来場いただきありがとうございます。

今回。「オカルト」というタイトルが決まったとき、「よし、これでプログラムに書く文章のネタができたぞ」と、わくわくしたものでした。だって、オカルトなんだもの。きっと稽古中に何度も、説明のつかない不思議なことがおこるにちがいないわ。それをいろいろレポートして、いわくつきのお芝居なんだぞおっておどかせばいいのよ。
・・・なのに。これといって何もおこらないまま、とうとう今日の日をむかえてしまったじゃありませんか。やっぱり内容がアレだからなのかな、それとも、何かはこれからおこるということなのでしょうか・・・?


子供のころ、「新春スターかくし芸大会」がとても好きでした。いまも番組は続いていますが、私が好きだったのは70年代後半の、郷ひろみとかジュリーがアイドルだった時代のやつ。あれでやるドラマって、見せ場のための見せ場とお約束の連続なんだけど、だからこその感動があったように思うんですよね。ホントにカッコイイとこだけを集めた感じで。出てる人みんな売れてる人ばっかだったし。
スター、の響きさえ、いまでは懐かしいものになってしまったなあ。


今年の初夏にも少女童話が公演できて本当によかった。楽しんでいただければさいわいです。そしてくれぐれも、帰り道にはお気をつけて・・・。

ちょっとプレイバック

 

 

横溝「あなたの疲れきった魂に安らかな眠りを」

 

 

江戸川「あたりまえのように愛され、愛情を口にできる
人間が憎い……」
 愛情仮面「人間が愛情を口にするのは、永遠に生きられないから。
      ことばによって永遠に、心をうけついでいくんです」