少女童話第6回公演
「愛と死のすばらしい日々」
1995.8.17〜8.20 文芸坐ル・ピリエ
<STORY>
主人公・安西祐胡は秋田から出てきて弁当屋でバイトしている男。歌と伝説のために生まれてきたと、本人は信じこんでいる。情事は伝説のロックスターの息子でコネも技術もあるはずだが、祐胡のような自己過信だけが持てないために、祐胡に反発しながらも、彼を無視することができない。情事の恋人でバンドのマネージャーでもあるキヨミは、なんでもわかったような口をきく女だが、わかりきれない自分自身の気持ちが分裂している多重人格者。バンドはふとしたきっかけから分裂し、情事と祐胡はそれぞれの目指すバンドを作って競い合うことになる。祐胡のもとへ集まってきたのは、家出中のお嬢様やさすらいのギャンブラー、外人志願の日本人に電波さんの麗夏と、妙なやつばかり。祐胡は、これこそ伝説にふさわしいバンドだと喜ぶが、ずっとひそかに兄を慕う妹のユミは、ひとりまともな自分が兄の伝説に加われないことを悲しみ、漫画の主人公である夢野サリーに憧れて、さみしい心を癒していた。
いっぽう情事も自分なりに納得できるはずのバンドを結成し、同じライブハウスに出演することになるのだが、殺人事件はその夜起きる・・・
<CAST>   <STAFF>  
安西祐胡 山科 清敬  作・演出 清水マリコ
今 情事  金沢 狐(ラ・カリタ) 音楽監督 森 茂
キヨミ/麗夏 斉藤 梨絵 照明 川本 友
ユミ  佐々木美香 音響 前田 明子
アミ   穂村 隆明 映像 ケーシー・アリャマート
ヒロ  木村 勲 衣装・小道具 少女帯
ボブ 二階堂志津音 宣伝美術 

写真/松本 技 

夢野サリー 渡辺 ルビ    デザイン/原 久路
<GUEST>   舞台監督 田口 信也
「薔薇は美しく散る」 Kb/原ゆかり 舞台監督助手 水木 將人
  B/鶴味タツヤ 制作 少女童話
「愛と死のすばらしい日々」 ラフレシア    
  G/前田ミッドナイト    
  Kb/みど    
  B/フレンド一郎    
  D/健太郎オンザリバー    


公演当時のパンフレットより

本日はご来場いただきありがとうございます。
最近、世の中が物騒ですね。脳天気バブルでみんなが浮かれていたあの頃が懐かしいです。や、お芝居やる人間の経済生活に差があるわけでもないのですが。無駄遣いを自覚しつつ使うときの後ろめたさと快感は、残らないもののために時間を使うお芝居の快楽と通じるものがあるように思えるから。
遊び続ける、こんな基本的なことがどんどん難しくなるのは淋しいことです。
でもだからこそ、愛も死もぎりぎりまでもてあそび、純粋女子子供的な生き方をまっとうしてみたい。少年アドレナリン+少女ドーパミン=楽しげなばか野郎。
どんなシリアスなマンガもしょせんマンガは冗談のように、「人生を良質な冗談に磨き上げること」が目標というのも、できれば格好いいことだと思うのです。

ちょっとプレイバック

 

 

ヒロ「あんた家出中のお嬢様ってほんとなのか?」
アミ「寄らないでよ。チンピラくさいでしょ」
ヒロ「へ。チンピラのにおいに覚えがあるわけ。お嬢様のくせに」

 

 

愛情仮面「それがあなたの罰。誰にも何も決めてもらえず、
      一生自分の物語を捜し続けなければならないの」
 情事「伝説はもういらないし、相変わらず絶望しか見えないし
      ひとりだけど、おれは死なないぞ」